格式の高さでは別格とされています。
2600年以上前に創建された関東最古の神社である鹿島神宮。全国600社ある鹿島神社の総本社でもあり、さらに東国三社【鹿島神宮・香取神宮・息栖神社】は関東で最強のパワースポットといわれています。
国譲り伝説の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を主祭神として祀る鹿島神宮。
大なまずの頭を押さえているといわれている要石(かなめいし)の言い伝えがあり、鹿島神宮の七不思議のお話といい話題が尽きない神社です。
拝殿、本殿は現在修復工事中です
現在は工事中で囲いがしてありますが、本殿は極彩色の装飾です。
後ろの杉の御神木は樹齢1300年で高さ約43m
Contents
鹿島神宮の御利益
★勝利祈願
★必勝祈願
★縁結び
★安産祈願
昔から旅に出る時、安全や武運を祈り鹿島神宮に参拝する「鹿島立ち」という風習があり、人生における開運の御利益、勝運が付くと言われています
鹿島神宮の御祭神
「武甕槌大神」(たけみかづちのおおかみ)
武道の神様であり、雷の神様であり、剣の神様。
地上を支配していた大国主命に対して、天照大神をはじめとする高天原の神は支配権を譲るように使者を派遣しますがことごとく失敗。
そこで武甕槌命らの二神(『古事記』では天鳥船命、『日本書紀』では経津主命)を派遣。
武甕槌命らは国譲りを迫ります。国譲りに反対した建御名方命に対して力比べをおこない、諏訪まで追いかけて服従させる。(建御名方命は諏訪の地から出ないと誓い、諏訪神社の祭神となりました)
鹿島神宮 創建の歴史
紀元前660年の創建。
神武天皇は御東征で窮地に陥られ、武甕槌大神の「韴霊剣」の神威により救われたとされており、この神恩に感謝された天皇は武甕槌大神をこの地に勅祭されたと伝えられています。
その後、東国遠征の拠点として重要な祭祀が行われるようになりました。
中世~近世になると、源頼朝、徳川家康など武将の尊崇を集め、武神として仰がれるようになりました。
常陸の国(ひたちのくに)で最も格式が高いとされた一宮にあたります。
勝運が付くことから、スポーツ選手のお参りも多いそうです。
東京ドーム15個分に及ぶ境内地には、透き通る湧水で禊も行われる御手洗池や鹿園など、多くのみどころも。
参道にはお土産店、飲食店が立ち並んでいます。
鳥居:2014年6月に竣工(建て替え前の鳥居は御影石、東北の震災で亀裂、倒壊)
境内の森の木から選伐された樹齢約600年の木を使用しています。
2本目の貫(ぬき)は250年。2本の柱は500年の古木との事。
鹿島神宮 楼門(重要文化財)
楼門は、1634(寛永11)年に水戸藩初代藩主・徳川頼房が奉納。
福岡県福岡市の筥崎宮(はこざきぐう)と熊本県阿蘇市の阿蘇神社とともに、「日本三大楼門」の一つ。
額の「鹿島神宮」の文字は東郷平八郎の直筆で、額は約1畳分あります
楼門のオブジェ。(2012年倒木を使用し設置、雷をイメージして制作された)
右の小さい赤い丸は太陽=天照大神(あまてらすおおみかみ)
左の金色の丸は月=月読尊(つくよみのみこと)を表しています
楼門をくぐるとすぐ右手には拝殿・本殿、左手には授与所と宝物館があります。
鹿島神宮 仮殿
本殿を修復する際は一時的に神様を遷すする社殿。
現在は修復工事中の為、御分霊がお祀りされています
摂社・末社
本宮の社殿正面に鎮座する境内摂社
高房社「たかふさじんじゃ」
祭神:建葉槌神
本殿参拝の前に高房社をお参りするのが昔からの習わしだそうです
御厨社(みくりやのやしろ)
祭神:御食津神
奥参道途中、左側に鹿園があります。
鹿のえさ🥕は100円で販売しています。
奥参道へのルート
奥社に向かう奥参道向かって左側 さざれ石・鎌足桜
毎朝神官さんが掃き清めている奥参道は左右の巨木が圧巻です。
鹿島神宮のじゅそうと呼ばれる林地は茨城県の天然記念物に指定されています。
毎年5月1日に流鏑馬の神事が行われます。
末社:熱田社(あつたのやしろ)
御祭神:素戔嗚命(すさのおのみこと)
稲田姫命(いなだひめのみこと)
奥参道 売店手前左に芭蕉句碑があります
鹿島神宮 奥宮
「武甕槌大神」(たけみかづちのおおかみ)の荒魂(あらみたま)をお祀りしています
奥宮(おくのみや)と呼ばれる、かつての本殿。
屋根の前が長く、後ろが短い三間社流造(さんげんしゃながれづくり)です。
背中を押してほしい時になどに参拝するとよいとされています。
吾妻鏡では1241年の火災で「不開御殿奥御殿等は焼かず」という記録があり、この「不開御殿(あかずのごてん)」は本殿(奥宮)を指すとして鎌倉時にはすでに奥宮が存在したと見られています。
鹿島神宮 御手洗池・御手洗公園
古くから禊の場として使われてきました。
毎年1月、大寒禊(だいかんみそぎ)が行われ人々が池に入って禊をします。
御手洗池は子どもが入っても大人が入っても同じ胸の高さに水面がくることから、七不思議の一つといわれています。
右上が湧き水。奥の斜面で自由に汲むことができます。
休憩処:湧水茶屋 一休(ひとやすみ)・まち珈琲あらみたま
前回訪問の際も一休で甘酒をいただいたので、今回も甘酒をいただきました。(メニューが豊富です)
ここでしか買えない、要石のおまんじゅう。
暴れるナマズを押さえつけている石碑
鹿島神宮 要石(かなめいし)
地震を鎮める石として信仰されています
鹿島神宮、香取神宮には要石(かなめいし)と呼ばれる霊石があります。
古来「御座石」(みまいし)や「山の宮」とも呼ばれた霊石で、江戸時代の錦絵『鹿島要石真図』にも描かれている。
(かなめいし)は、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮、千葉県香取市香取神宮、三重県伊賀市の大村神社、宮城県加美町の鹿島神社に存在しています。地震を鎮めているとされ、大部分が地中に埋まっている霊石といわれています。
1793(寛政5)年、宮城県沖で大地震が発生。東北地方に大きな被害をもたらしましたが、幸い関東地方には影響が少なく、人々は鹿島神宮の地下深くに埋まっている「要石」が震源となるナマズを抑えてくれた。と信じられてきました。
水戸藩2代藩主・徳川光圀が、鹿島神宮の要石の深さを確かめようと1週間にわたって掘らせたが、掘っても底が知れず諦めたという逸話が残っています。
鹿島神宮 御船祭
およそ1700年前の応神天皇の御代より伝わる鹿島神宮最大の祭典。
12年に一度の午年に斎行。十二支が一巡すること、また午は方角では南、時刻では正午と陽性が最も盛んであることから来ています。あらゆる邪気と不景気を祓う祭典。
▼平成26年の御船祭日程とルート(次回は2026年予定)
▲平成26年鹿島神宮の御祭神である武甕槌大神が約3,000人の大行列・約120艘の大船団と共に巡幸して香取神宮の御祭神である経津主大神と水上で出会う、12年に一度の御船祭
日本神話を記した『古事記』の神武東征の段には、その力で悪疫を退散させ、平和をもたらす特別な剣として描かれています。
天孫降臨を成就させた武甕槌神を遣わそうとしたところ、武甕槌神は「自分が行かずとも、国を平定した特別な剣があるのでそれを天より降せばよい」と仰られ、天から降された一振りの剣(韴霊剣)を皇子に捧げます。するとこの剣の持つ不思議な力、起死回生の力によって兵士たちは疫病から力を取り戻して蘇り、従わぬ豪族たちの抵抗も見事に平らげることができた。
皇子一行は八咫烏の案内により熊野から吉野、吉野から大和へと進軍し、無事に大和の平定を達成しました。そして、この皇子は大和の橿原宮で初代の天皇、神武天皇として即位しました。
鹿島神宮はの御祭神「武甕槌大神」は剣の神様でもあり、剣に関する逸話が多くあります。
「武甕槌大神」は武の神として古くから皇室や藤原氏の崇敬を受けてきており、武士たちからも厚い信仰を得、武術も盛んに。代表的なのが塚原卜伝(つかはら ぼくでん)。宮本武蔵でさえ不可能だった生涯無敗を誇っています。鹿島神宮、参道手前左側に塚原卜伝の紙芝居が展示されていました。
鹿島神社には七不思議の言い伝えがあります
七不思議リンク
1.要石
地震を起こす大鯰の頭を押さえつけていると言われる石。この石があるため、鹿島地方では大きな地震は起きないと伝わる。かつて徳川光圀がこの石の根を確かめようと七日七晩掘らせたが、結局根に辿り着くことができず、事故が頻発したので取りやめたという。
2.御手洗池
参拝前に身を清めたとされる湧水の池。大人でも子供でも池に入ると、水面が胸の高さまでしかこないと言われる。
3.末無川
神宮境外にある川。川の流れが途中で地下に潜って切れてしまい、その末がわからない川とされる。
4.御藤の花
藤原鎌足が植えたとされる藤の木。その木が付ける花の数で、作物の豊凶を占った。(現存せず)
5.根上がり松
神宮境内にある松の木は全て、伐っても切り株から芽が生えて、何度伐っても枯れることがない。(現在は不明)
6.松の箸
神宮境内の松で作られた箸はヤニが出ないとされる。(現在は箸が作られていないとのこと)
7.海の音
鹿島灘の波の音が、北から聞こえると晴れ、南から聞こえると雨となる。
鹿島神宮最寄りの神社 龍神社
昔は鹿島神宮の水を守り、火を防ぐ神だったそうです。
お車の方におすすめのお店です。鹿島神宮からは車で8分程度。
ランチにお邪魔しました。天ぷら定食1500円でした。
綺麗で落ち着いた店内。お座敷やトイレに生花が生けられ、清掃も行き届き、応対も素晴らしいお店です。味はいうことありません。美味しかったです!!店を出る時はランチ終了していたので、暖簾は片付けられていました。
まとめ
関東最強のパワースポットだけあり、立派なお社と敷地にうっそうと茂る木々の数と大きさに圧倒され、奥参道は清々しい御霊が宿る空気が充満し心が洗われた感覚が。
御手洗池は透き通った水に満たされており、湧き水が滔々と注がれていたのが印象的でした。
いつも参拝時には所有しているパワーストーンを持参して、手水舎で石を清めますが、鹿島神宮は御手洗池の湧き水で清めたところ、石のパワーが増しよりクリアなエネルギーになったと実感。
境内に土が持ち帰りできます。と立札に書かれており土が盛られていました。(今回は持ち帰っていませんが)土を持ち帰り、家の庭先に撒くとエネルギーが変わると思います。少しもらってくればよかったかな・・
敷地が広くゆったりと参拝できる、エネルギーの高い鹿島神宮はとてもオススメの神社です。
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